ユーリカのひとりごと

映画の感想や日々思うことなど

「LEGO スター・ウォーズ/恐怖のハロウィーン」英語トレーラーを和訳してみた

9月8日、Disney+で10月8日に配信予定の「LEGO スター・ウォーズ/恐怖のハロウィーン」のトレーラーが公開された。

第二弾のポスターもとても可愛い。色が変わってしまっているBB-8(?)も気になるし、レンのマスクに反射しているセイバーは何者なんだ。

LEGO Star Wars Terrifying Tales Poster Released | What's On Disney Plus

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トレーラーには、筆者の大好きなカイロ・レンのみならずベン・ソロまでがっつり出てきてテンション急上昇。そうして二度三度と見るうちに「これ、英語の教材にぴったりなのでは?」と思うようになった(子供向けで発音が聞き取りやすい、YouTubeで字幕が出せる、文法も易しいが、少しひねくれた表現・引用も出てくる)。気になったので、一度セリフを書き出してみることにした。

※英語の内容は、筆者がディクテーションしたものをYouTube版の英語字幕でチェックしている(発言者の名前もそこから引用/一部変更したものもあり)。日本語訳は、(日本語版字幕の引用ではなく)オリジナルで作成。映像の字幕は一秒間に表示できる文字数に制限があるため意訳せざるを得ない部分もあるが、ここでは考えずに直訳寄りにしている。

※筆者の英語能力は、英語を使う系の学部卒・英語専門の家庭教師をしていた英語マニアで変な間違いはしていない・・・と思いたいが、所詮素人の域は出ないので、おかしな点があれば指摘していただきたい。

それではまず本編(英語版)をどうぞ。


(POE DAMERON) I got a baaaaad feeling about this.
とっっっっても嫌な予感がする
→ めっっっちゃ悪い予感が伝わってきますね。

 

What is this place?
いったいこの場所は何なんだ?
→ is にアクセントが置かれていて、疑いの気持ちがMAX。

(GRABALLA) Castle Vader!
ヴェイダー城!
→ レゴの商品名に「Darth Vader's Castle」がある。
→ 「Graballa(グラパラ・ザ・ハット)」は「LEGO フリーメーカーの冒険」シリーズに出てくるハット族。

 

The galaxy's first all-inclusive luxury theme resort!
銀河初、オールインクルーシブのラグジュアリーなテーマリゾート!
→ 「オールインクルーシブ」は、代金に食事やアルコール、アクティビティ代などがコミコミになっているバカンスのパッケージ。リゾート地によくある。のんびり連泊が基本で、欧米系の旅行者に人気。

 

(DARTH VADER) Feel the power of the dark side!
暗黒面の力を感じよ。
→ これは説明不要でしょう・・・!

 

At the Empire Emporium! Now open, now open, now open...
帝国エンポリウム新規オープン、新規オープン・・・
→ Emporiumは、ディズニーランドの入口付近にある大きなギフトショップのこと(USAの2カ所、東京、パリ、香港のパークで共通)。ここではおみやげ物屋さんの代名詞のように使われてますね。
→ エンパイア・エンポリウムの語呂の良さが感じられる。

 

(BB-8) BWHAAA-BWHOAAA!
→ 発音表記が合っているかわからないが、これは間違いなく「Oh↑ No↓」のアクセント。ベイマックスとかが言うセリフ(伝わってほしい)。

 

(VANEÉ) Within these walls lies tales almost too terrifying to tell.
この壁の向こうに潜む物語は、語るに怖すぎるものばかり。
→ tで韻を踏みまくっているのでテンポが良い。
→ Within~を前に出したので、動詞が二番目の節に来て、主語が後になる倒置が発生している(ドイツ語っぽい)。古めかしさを表現。
→ VANEÉ(ヴァニー)は、ダースヴェイダーに使える従者で、ムスタファーのヴェイダー城で補佐官を務めていた・・・らしい(Wookiepediaより)。

 

Would you like to hear them?
お聞きになりたいですかな?
→ うやうやしい丁寧語。ホーンテッドマンション的な雰囲気。

 

(GRABALLA) Was that lightning inside?
これは雷・・・室内で?

 

Whoa! That's a big one!
うわっ、これはデカい!
→ このシーンでレゴお約束の髪の毛パーツ外しが発生。今回のターゲットはポーだった。

 

(VANEÉ) The legendary tales of the Sith speak of the thirst for power.
"力"への渇望が語られる、シスの伝説の物語。
→ 英語圏って強調表現でlegendaryとかfabulousとかよく使う気がする。日本語に直訳すると虚飾っぽくなってしまうから難しい。
→ ここのforは、「long for、thirst for、aspire for」など何かを激しく求める表現のfor。テストに出ます!

 

(REN) Sooolooo.
ソロの坊や。
→ この言い方だけで「もう逃がさないぞ」感がつよい。

 

Join us, Ben. And take what you want.
仲間になれ、ベン。そしてお前が望むものを掴め。
→ 後半は意訳ポイントで、「やりたいようにやれ」とかですかね。日本語版の字幕は「暴れろ」でシンプルにかっこいい。
→ この辺りの詳しい経緯はアメコミ版「The Rise of Kylo Ren」で語られているので、気になる人はぜひ読んでみてほしい!電子書籍版が読みやすい・入手しやすいのでおすすめ。

 

(PROTOCOL DROID) Will you please? This isn't funny!
おやめください!面白くないですよ!
→ 「Will you please」全体の雰囲気にそぐわない丁寧さで逆に笑いを誘う。
→ このプロトコルドロイドの種類がわからない。有識者コメント求む...

 

(VANEÉ) The devotion of the undead.
不死者たちの献身。
→ 公式の日本語字幕では「亡者たちに対する献身」とあるが、画面を見ると亡者たちが献身させられているので逆な気がするんですよね・・・。
→ ここは「死者の〜」などと訳したくなるが、「Un」deadなので単なる死者ではないとも言えるため、訳すのが難しい。

 

(MOTHER TALZIN) Rise! Rise!
よみがえれ!よみがえれ!
→ ここではゾンビ的な蘇りですが、何度も聞いていると「The Rise of Skywalker」が違った意味に聞こえてきそう(作者は間違いなくわかってて言わせているでしょうが)。

(MOTHER TALZIN) Uh-Oh.
あらら。
→ さっきのBB-8のセリフと同じようなアクセント。

(VANEÉ)And submitted for your approval.
それから、 あなたの欲望について。
→ この文は全体の中で一番訳出しづらかった・・・。
→ 1995年の映画「Rod Serling: Submitted for Your Approval」が元ネタっぽい。
→ カナダ/アメリカ共同製作の長寿テレビ番組「Are You Afraid Of The Dark: Rules The Midnight Society Must Follow」のテーマ曲(or挿入曲?)がDacota Floydの「Submitted for the Approval of...」というらしく、こちらから来ているかも?深堀りすると際限がなさそうなので、今回はこのあたりで止めておく。

 

A tale of desire.
強き願いの物語。

 

(LUKE SKYWALKER) I wish I was a pilot.
パイロットになれますように。
→ wishの後のthat節(that省略)は仮定法、願望を表す過去形になる。ここもテストに出ます!
→ ルークが手に持っているのは猿の手。イギリスの怪奇小説「The Monkey's Pow」(1902)が元ネタで、様々な作品に描かれる(パッと思いつくだけでも西尾維新の小説「化物語」、CLAMPの漫画「xxxHOLiC」)。持ち主の願いを最悪の形で叶えてくれるのが特徴。Wikipediaであらすじが読めます。

 

(TIE PILOT) Join the Imperial Academy!
帝国アカデミーに入りなさい!
→ そういえばルーク、当初は友人たちと一緒にアカデミーへ行きたがってましたね。
→ どうでもいいけど、コミックやアニメシリーズに出てくる帝国軍のTIEパイロットは黒髪率が高い気がする。

 

(DARTH VADER) I will train you.
お前を鍛えてやろう。
→ ヴェイダー郷が直々に指導、こんな物語もあったかもしれないなあ・・・

 

(LUKE SKYWALKER) Oh yeah! HAHAHAHA
やったー!


(YOUNGLING) Is that really what happened?
これは本当に起きたことなの?
→ TVシリーズのアニメ「レジスタンス」は、ポーのレジスタンス内での弟子筋っぽい若者が主人公だったが、ここに出てくるの青年もその一人のようだ。

 

(POE DAMERON) No, it's not.
いや、違う。
→ この物語が本編ではないことをキッパリ断言しているわけだが、そんなにはっきり言わなくても・・・ベン・ソロが頑張ってるのに・・・という個人の感想。

 

(PROTOCOL DROID) Be afraid! Be very afraid!
→ 怖がってください、とても怖がってください!
→ 1986年の映画「The Fly(ザ・フライ)」のキャッチコピー。
→ 薄々気がついているけどこのハロウィン特番、かわいいレゴの皮を被った大人向け作品ですよね・・・?

 

(TWI'LEKS) Monster!
怪物だ!
→ スターウォーズの異星人たちに怪物呼ばわりされるの、冷静に考えるとなかなかシュール。

 

(DARTH VADER) So, what do you think?
ご感想をどうぞ。
→ この人たち(ベイダー郷と皇帝)、昨年末のホリデーシーズン物語でも漫才やってましたね。

 

(EMPEROR PALPATINE) Huh! A little on the nose is what I think.
ハッ、普通すぎてつまらんわ。
→ a little on the nose は、「かなり直接的(で失礼)」という意味のイディオム(知らなかった・・・)。

 

(POE DAMERON) Everyone can be a scared, kid.
だれだって怖いものくらいあるさ、少年。
→ ここでベンを映されると泣いてしまう・・・!

 

Without fear you can't have courage.
恐怖がなければ、勇気を持つこともできないんだ。
→ 良いこと言っている風だけど、何か気になるセリフ・・・

 

(BATTLE DROID) Heeeeeeeere's B-14961138!
こちらは番号B-14981138!
→ 数字のディクテーションって簡単そうで難しい。リスニング問題でパニックになってしまうことも多いので(そのわりに回答に直結する)、これはよく練習しておきたい。
→ 言わずと知れた、映画シャイニングのパロディ。

 


書き起こしは以上でした。筆者個人的にはホラーやミステリ系の作品が苦手なのであまり見てきていないが、その方面に詳しい人が見れば、更にたくさんのパロディを発見できると思われる。そして、つくづく翻訳作業は教養と調べものが肝要な仕事だと実感した。機会があれば、本編の書き起こし・翻訳にも挑戦してみたい。

 

※ こちらのページは個人が楽しむことを目的に作成した記事ですが、問題があればすぐ削除します。

LEGOスターウォーズ最新作、キービジュアル公開!インタビュー記事翻訳

2020年フォースの日(=5月4日)に合わせて、LEGOスターウォーズ最新作 "LEGO Star Wars: The Skywalker Saga" のキービジュアルとインタビュー記事が公式サイトStarWars.com にて公開された。

www.starwars.com

 

そして公式YouTubeチャンネルで発売日がアナウンスされ、2020年10月20日とのことだったが、すぐに差し替えられて"coming soon"となっている(下記は差し替え後のもの)。

youtu.be

 

個人的に相当楽しみにしている作品であり、ぜひ皆さんにも知ってらいたいので(そして恐らくオフィシャルな翻訳が出ることはなさそうなので)、公式サイトのインタビュー記事を訳してみることにした。問題があればすぐ削除する予定。

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ゲーム概要

対象となるコンソールは、Xbox OneNintendo SwitchPlayStation 4、PC。操作可能なキャラクターやシップは何百にもおよび、また初の試みとして、どの時点からでもプレイ開始が可能になる見込み。

LEGO STARWARSシリーズは、2005年にスタートして以降、幅広い世代のファンを魅了してきた。2016年に『LEGO®スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のリリース以降、4年ぶりの新作となる。2020年10月20日発売予定→現在未定。

インタビュー

StarWars.com: "LEGO Star Wars: The Skywalker Saga"がE3 2019(世界最大級のゲーム展示会。LAで開催)で初めて情報公開されたとき、ファンは熱狂しました。その反応は、舞台裏のチームにとっては、どのような意味を持つでしょうか?

Jonathan Smith:  E3でこの反応を得られるまでは、本当にスリリングでした。私たちは密かにこのゲームに一生懸命取り組み、そしてこのゲームに惚れ込んでいました。そして、私たちが正しい方向に向かっていることが判明したときは、安堵すると同時に、大きな喜びを感じました。

Craig Derrick: ゲームを開発し、E3で初めて発表するまでの準備や調整は、いつも緊張します。ショーのスポットライトを浴びるまでは、準備ができていてもできていなくても、あれこれ考え直してしまいます。しかし私たちは、このゲームで何か特別なものがあることを確信していて、それを発表したいと思っていたので、みんながこのゲームに興奮しているのを見たときは、とてつもないスリル(と安堵感!)を覚えました。

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StarWars.com: ゲームは巨大な事業のようですね。今作では9つのサーガをすべてプレイすることができ、すべてのレベルがゼロから構築されています。この規模にしようと決意したきっかけを教えてください。

Jonathan Smith: ファンとして、私たちは常に大きく行こうと思っていました!エピソード9でスカイウォーカーのサーガが終わり、最初のレゴ・スター・ウォーズから15年が経った今、レゴのランドマークを作るために、可能な限りの高みを目指すのに適したタイミングだと感じました。

Craig Derrick: もし、スカイウォーカー・サーガの全9作品を一度に一度にまとめたレゴ・スター・ウォーズのゲームを一から作るチャンスがあったら、あなたはそれを掴みますか、それとも逃がしますか?本作を成功させるためには、これまでの作品を尊重しつつ、フランチャイズに新しい要素を取り入れる必要があることは、早い段階で全員が理解していました。これまでにないほどプレイヤーとアクションの距離を縮めながらゲームの規模を大きくするためには、新しいテクノロジー、新しいゲームメカニズム、そして情熱的な開発者チームが、何百人ものキャストと彼らが住むおなじみの世界を、レゴ スター・ウォーズのゲームに期待される魅力とユーモアたっぷりに作り上げる必要がありました。率直に言ってこのゲームは、なるべくして大規模なものになったのです。

StarWars.com: 個人的には、サーガのどの時点からでもゲームを始められることが気に入っています。

Jonathan Smith 選択の自由は、私たちにとって本当に大事な原則です!ストーリーやストーリーテリングは大好きですが、私たちのようなゲーマー同じくらい、実験や変化を求める若いプレイヤーにも特別な注意を払っており、ストーリーはそのプレイヤー達の望み通りに遊ぶために存在していると感じています。

Craig Derrick: 誰もがお気に入りの作品を持っていて、それからすぐに始めたいと思う人もいれば、新しい3部作から始めたいと思う人もいるでしょうが、ほとんどの人は物語の全てがどこから始まったかを知るために、最初からプレイしたいと思っているようです。

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StarWars.com: プレイアブルキャラクターも、何百人もいますね。これには大変驚きです。メインヒーローや悪役以外の、あまり知られていないキャラクターはどのように選んだのでしょうか?そしてもし言えるなら、ファンの皆さんにぜひ使ってほしい新キャラクターはどれですか?

Jonathan Smith: 私たちはみんなファンですから、プレイしたいキャラクターをひとつだけ選ぶのは無茶な質問です!アクバー提督からゾーリ・ブリスまで、全キャストがレゴというユニークな形で一堂に会していることが、このゲームを特別なものにしています。

Craig Derrick: このゲームには500人近くのキャラクターが登場しますが、その多くが操作可能です。この規模のゲームのためにキャラクターを選ぶ際には、サーガすべての作品を見て、可能な限り「イエス」と答えるようにしました。しかし、そうは言っても、ストーリーテリングや、クエストとゲーム進行において特定キャラクターの役割が重要になってきます。もちろん、映画に登場するお気に入りのヒーローや悪役のほとんどすべて、多くのサブキャラ、いくつかのサプライズ、そして...ヤドルがいますよ!(※訳者注: ヨーダと同じ種族の女性。ジェダイ評議会のメンバー)

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StarWars.com: 『スター・ウォーズ:最後のジェダイ』と『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け』がレゴスタイルのゲームに仲間入りするのは今回が初めてです。この機会について、どのようなことが言えるでしょうか?

Jonathan Smith:  この2つの最新作をゲームに組み込むことができて、また9つの映画の壮大な大作を完成させることができ、とても興奮しています。3部作の3部作ですね。素晴らしい新ロケーション、キャラクター、アクションが満載です。クライマックスとなるエピソードIXのオーバック(馬のような動物)での襲撃は、このゲームの中でも特にハイライトです!

Craig Derrick: TT Games(ゲーム製作会社。ワーナー・ブラザーズ子会社)と協力して、サーガの最新作をレゴ形式で初めて開発する機会を得られたことは、ゲームの中で最高の瞬間のいくつも生み出す素晴らしい経験となりました ー サークルが完全なものとなったのです!
スター・ウォーズ:最後のジェダイ』では、レイとカイロ・レンがプレトリアン・ガードと戦う玉座の間のシーンや、映画の後半でのマスター・ルークとカイロ・レンの壮絶な対決など、象徴的なライトセーバーバトルの瞬間があります。どちらのシチュエーションでも、またゲーム全体を通して、ユーモアやツッコミを加えながらユニークなシーン作る必要があります。特にルークとカイロの戦いの中での絶妙な瞬間は成功したと思います。完全にキャラクターに合っているので、見るたびに大笑いしてしまいますよ。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では、映画の制作と同時にゲームコンテンツと脚本を開発していたので、チームメンバーの一部は、映画の制作、ビジュアル開発、脚本をいち早く知ることが許されました。私たちは、この映画が大きな舞台セット、たくさんのキャラクター、そして皇帝が登場する巨大な作品になることを早くから知っていました!だからこのゲームが全て明らかになったときの、ファンの皆さんの反応が待ちきれません。

また、本作に関わるすべての吹き替えや演技が素晴らしいことも付け加えておきます。

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StarWars.com: レゴ・スター・ウォーズは、現時点ではもはやそれ自体がジャンルであり、シリーズは大きなレガシーを持っています。そのレガシーを受け継ぐということは、あなたにとってどのような意味がありますか?

Jonathan Smith: 私は幸運にも、"はるか彼方の" 最初のレゴ・スター・ウォーズのゲームを開発したチームの一員でした。TT Games のスタッフ全員が、レゴゲームと深い絆で結ばれています。この物語の次の作品に参加できることは光栄ですし、誇りに思います。そして、私たちと同じくらい深く気にかけているすべてのファンの皆さんが、『スカイウォーカー・サーガ』を大いに楽しんでいただけることを願っています。

Craig Derrick: レゴ・スター・ウォーズシリーズは、ゲーム界の偉大なフランチャイズのひとつです。ほとんど誰でもプレイできて、非常に魅力的で、全体を通して素晴らしいストーリー展開で、家族全員が一緒に遊べるようになっています。このシリーズに貢献できたことを光栄に思っていますし、私たちが作ったゲームを心の底から楽しんでいただけたら嬉しいです。

(画像の出典: すべて公式サイト

 

最後に、新作の発売まで待ちきれない方は、ぜひ前作もお勧めしたい。公式サイトのPVを眺めるだけでも楽しい。操作に洋ゲー特有のクセというか大味さが若干あるものの、カイロ・レン役の津田健次郎はじめ、映画の吹き替え声優陣がそのまま演じており、映画にないセリフもたくさん聞くことができる。

 

 

 

 

 

もしスターウォーズのキャラクターがコーヒーを淹れたら? 16キャラ+α

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4月末、スターウォーズのキャラクターがコーヒーを淹れたら?を妄想した海外ファンの連ツイが話題になった。少し前にTwitter上で何人分か訳したが、せっかくなので勉強も兼ねて全員分を訳してみることにした。何か誤りがあればご指摘いただきたい(訳者は紅茶派なので)。

 

 スターウォーズのキャラクターのコーヒーの淹れ方: スレッド

オビ=ワンはフレンチプレスコーヒー、手の重みだけで優しくフィルターを下ろす。沈殿物が混ざらず、酸味がコントロールされるように。

ー ヴァイオレット "好きなものツイート減速" ウィルソン (@ViWiWrites) 2020年4月28日

 日本では紅茶を入れるポッドとしての方がポピュラーな気がするフレンチプレス。

 

 カイロ・レンはエアロプレスコーヒを使う。ほら、見れば分かるだろ

 豆をセットしてお湯を注いで、上からぎゅっと押さえつけるタイプのコーヒーメーカー。フォースもとい空気の圧力で、短時間で一気に抽出できるのが特徴。

 

 レイはガソスタのコーヒーにヘーゼルナッツのクリーマーを入れて飲む。なぜ他の人がコーヒーでここまで騒ぐのかイマイチ理解できない

 アメリカのガソリンスタンド=ローカルのコンビニ的な立ち位置で、画像のような特大サイズのクリーマー(≒コーヒーメイト)がドン!と置いてあるイメージ。

 

ポー・ダメロンはケメックスを使う。

もう今年だけで4回も割っているが、ちっちゃなスカーフをつけたケメックスでコーヒーの準備をするのが好きなので、他の方法に変える気は全くない

 ちなみに2020年5月6日現在、ケメックスの輸入価格は6,936円/個。アメリカ本国で買えばもっと安いだろうが、それでもそこそこの出費になるはずだ。

 

ローズ・ティコはモカポットを使う。

見た目がとっても可愛いのと、リュックサックに入れてあちこちのキャンプへ持って回れるからだ

 

 ヴェイダー卿はコーディネートされたものをお望みだ

 

パドメは日本のコールドブリューコーヒーを使う。

それは彼女の母から贈られたもので、機械そのものと同じくらい準備の作法も芸術的なものだから

お湯ではなく水(=低温)で長時間かけて抽出する方法。英語版Wikipedia "List of coffee drinks" によると、コールドブリューコーヒーは日本・京都発祥らしい。知らなかった…

 

アーミテイジ・ハックスは、コーヒーは弱さの表れだと考えている(ので紅茶派)。

いつもティーバッグをカップへ入れっぱなしにするので、タンニンがいっぱいの苦い紅茶を飲む羽目になっている

 

 BB-8は、端的に言ってこれだ

写真のサプリはカフェイン含有量200mg = 1粒あたりレッドブル2.5本分なので、かなり強力な代物と言えるかもしれない。

 

フィンはキューリグを所有している。

素敵なコーヒーを持って出かけたいだけなら、クソ忙しい朝に美しいティーセレモニーのような準備する必要はないからだ。神様ありがとう

 キューリグは、専用のカプセルをセットしてスイッチを押すだけで美味しいコーヒーが淹れられるもので、若干割高だがインスタントよりはナイス、というポジションの模様。

 

例のあの人は ー 言いたかったのは、目を細めればチョコがけの豆も技術的には"ロースト済み" ってことだ 

 詭弁が通る、という意味だろうか?

 

ハン・ソロは5ガロンの容器でコールドブリュー濃縮コーヒーをつくり、希釈せずに飲んでしまう

エスプレッソをマグで飲むような感覚だろうか。コールドブリューだから飲みやすいのかもしれない。

 

レイア・オーガナはグローバル民主主義への情熱が燃えているので、他の刺激を必要としないのだ 

 

 R2-D2はアイスラテを片手に10分遅れてきて、遅刻の原因であるラテを隠そうともしない

 

ルークは茶せんとかそういうものを使って抹茶を点てている

オク=トーのグリーンミルクを抹茶ミルクラテ扱いするリプライも多数。 

 

ベン・ソロは色々あったので、最近はデカフェ(カフェインレス)に切り替えなないといけなかった😞

ベン・ソロさん、お疲れ様でした…。

 

以上が元の投稿者による一連のツイートだが、別のファンが追加したものも面白かったのでいくつか追加したい。

 

 C-3POはベルギーのバランスサイフォンを使う。なぜなら… ー クリス・リンズリー (@LindsleyChris) 2020年4月28日

 

 C-3POサモワールを使う。彼はイギリス発音の儀礼ドロイドだから紅茶派なのが自然でしょう ー リサ・コルダロ、ノンフィクション編集者 (@Lisa_Cordaro) 2020年4月29日

 サモワールは、イギリスやロシアで使われる伝統的な湯沸かし器。

 

ヨーダは焚き火をしながら銅製のポットで非常に強いターキッシュ・コーヒーを淹れて、とても小さいカップで飲む  ー  だがそれの半分はバーボンで、なぜならば "薬が必要だから、おじいちゃんは"。 ー エリ・エヴァンス (@_eevans) 2020年4月28日

 

 一方そのころ、ベビーヨーダホットチョコレートを飲んでいたが、大人たちの仲間入りするためにコーヒーを飲むふりをしていた ー 🏳️‍🌈 ミランダ 🦋 (@An_Absent_Mind) 2020年4月28日

 

元ツイート作者のヴァイオレットさんは普段ファンフィクションを描く方のようで、キャラクターを掴むのが上手いのも納得だ。最後のツイートでスターウォーズ小説の執筆にも控えめに立候補されていたので、いつか彼女の書くスターウォーズの公式小説を読める日が来るかもしれない。

映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」感想

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解説(映画.comより)
スーサイド・スクワッド」に登場して世界的に人気を集めたマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが主役のアクション。悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から解放されて覚醒したハーレイ・クイン。モラルのない天真爛漫な暴れっぷりで街中の悪党たちの恨みを買う彼女は、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラをめぐって、残忍でサイコな敵ブラックマスクと対立。その容赦のない戦いに向け、ハーレイはクセ者だらけの新たな最凶チームを結成する。マーゴット・ロビーが自身の当たり役となったハーレイ・クインに再び扮し、敵役となるブラックマスクをユアン・マクレガーが演じた。監督は、初長編作「Dead Pigs」がサンダンス映画祭で注目された新鋭女性監督キャシー・ヤン。

https://www.google.com/amp/s/eiga.com/amp/movie/90686/

 

DCの映画を見るといつも思うけれど、ゴッサムシティの治安悪すぎでは…!今回も例外なく、工場が爆破されるわ殺人が多発するわ、やりたい放題である。

しかし今回のヴィランは対照的に、どことなく品があって悪役らしくないな…と思って確認したらユアン・マクレガーが演じていた。先に知っていれば最初からもっと集中して見たのに!と逆ギレしたところでどうにもならないので、早速もう一度見直したくなってきた。

ハーレイ・クインというキャラクターが最初に登場したのは1992年、TVシリーズバットマンとのことだが(Wikipediaより)、めちゃくちゃ現代人っぽく描かれていて面白い。絶対インスタのアカウントはあるだろうし、ハチャメチャな投稿してるだろうけど、フォロワーも多そうだ。

そして、彼女の魅力の大きな一つは精神科医だったという意外な背景ではないかと思う(劇中でも経緯が触れられている)。だから当然、彼女はただ破壊しまくる悪カワガールではなく頭が切れるし、あと若くもない(少なくとも十代ではない)。

個人的には、コロナ禍で映画館が軒並みクローズになる前に観た最後の映画となった。次に大きなスクリーンで映画を見られるのはいつだろう?一日でも早い終息を願って、しばらくは家で配信の映画を沢山見たいと思う。 

(これはFilmarksの投稿と同じものです)

映画「マリッジ・ストーリー」感想

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主演のアダムドライバーが大好きで、この映画をずっと楽しみにしていた。このためだけにNetflixの契約までしたのに、それから数ヶ月間ずっと再生できずにいた。

理由は明らかで、自分の両親が今まさに離婚調停へ秒読みだからだった。そうでなければ、もっと素直に観られただろうなとは思う。

 

映画の主人公は、離婚をすることになったNYの舞台監督チャーリー(アダム・ドライバー)と、LA出身で女優の妻ニコール(スカーレット・ヨハンソン)。お互いに加えて、間を揺れる8歳の息子ヘンリーや双方の弁護士とのやりとりをめぐる物語だ。

流れだけ見ると地味に思えるが、彼らが歩んできた人生が丁寧に描き出された、とても素敵な映画だった。


何より主演2人の演技が素晴らしい。チャーリーとニコールという、一人と一人の(二人とは敢えて言わない)人生がそのまま存在してきたかのようなリアルさは、今まで見てきた映画のなかで間違いなく群を抜いていた。

スカーレット・ヨハンソンアダム・ドライバーも過去作を通じて大好きになった役者で、それゆえにあまり作品の登場人物として没頭できないかもしれない(ブラックウィドウとカイロ・レンの影がちらつくのでは?)と勝手に心配していたが、それは完全なる杞憂だった。


人の話に耳を傾けない(そして、それ故に成功したであろう)チャーリーと、子どもと全力で遊び、自分の人生を生きたいと願うニコールが、はっきりとした輪郭を持って映し出されていた。

本当は言うはずじゃなかったのに口から滑り落ちてしまった言葉や、互いの才能を心から認めていて、それを他人にちょっと自慢するときの表情など、一つ一つがたまらなく切なくて泣けてくる。

 

幸せな結末とは言えないかもしれないが、互いの存在を認め合う二人が心底羨ましい。今の私の両親には無理そうだから、尚更そう思ってしまう。

 

最後に、こだわり抜かれたであろう彼らの衣装について分析された記事があるので、是非こちらも読んでいただきたい。

映画衣装の密かな愉しみ:第2回『マリッジ・ストーリー』距離と変化、そして、あるひとつの仮説
https://jp.ign.com/topic-15/42524/feature/2

 

追記 この映画を見た証を手元に置いておきたいと願うものの、本作はNetflixオリジナルのためディスク媒体が販売されていない。せめてもの思いでサウンドトラックを注文することにした。彼らが劇中で歌っていた曲が入っていたら最高だったのだが、それを差し引いても、優しくてどこか淋しい、素敵なアルバムとなっている(トイ・ストーリーランディ・ニューマン が手掛けている)。

主人公たちのテーマ曲名が「What I Love About Nicole / Charlie」となっているのも、映画本編を観た後には胸がぎゅっと切なくなる。

 

Marriage Story (original Music From The Netflix Film)

 

(これはFilmarksの投稿に加筆したものです)

デイジー・リドリー「愛はどこへ」インタビュー記事、全文翻訳

ここ数日、スターウォーズファンの間で話題になっているデイジー・リドリーのインタビューがある。日本語版の第一報はRIVERの記事で、彼女のコメントから「愛はどこに」と題されたそれは、ファンの心を揺さぶる内容だった。

theriver.jp

しかし元のインタビューとその関連記事を翻訳前に読んでいたため、これが相当圧縮された記事であることが気にかかった(記事としての分量を考えると仕方がないとは思う)。だがソーシャルメディアを見るにつけ、その内容を(おそらく真逆に)勘違いしている人が多いように見えたので、海外の有名なファンサイトstarwarsnewsnet.comに掲載された長めの書き起こしを含む記事の全文翻訳を作成した。

念のため、これはインタビュー自体全文の翻訳ではなく(書き起こそうかと一瞬思ったが、1時間を超えるポッドキャストを文章にして、更に翻訳するのは時間がかかりすぎる)、また当然ながら非公式であるため、問題があればすぐ削除する予定である。

www.starwarsnewsnet.com

 

デイジー・リドリー、動揺した反応が「スカイウォーカーの夜明け」のオンラインファンの悪口文化へ光を当てる

by ジョン・フーイ - 2020年4月13日

 

デイジー・リドリーは5年以上にわたりスター・ウォーズに出演しており、ファンの良い面も悪い面も見届けてきた。新3部作が終了し、レイの物語も結末を迎え(少なくとも今のところは)、彼女は『スカイウォーカーの夜明け』を好まないファンからの絶え間ないネガティブな意見に晒されることや、それが映画の製作者たちに与える影響、そして彼女のソーシャルメディア上での振る舞いについての個人的な見解を語った。オンラインのファン文化についてのリドリーの考えは、私たちファンが自分自身を見つめ直し、スター・ウォーズフランチャイズとその未来に与える影響を省みる絶好の機会とを与えてくれた。

リドリーがポッドキャスト「DragCast」に出演したときソーシャルメディアについて尋ねられ、なぜアカウントを持たないのか(一部の人が言うような劇的な理由ではない)、またスター・ウォーズ最新作『スカイウォーカーの夜明け』に対する反発で暴れることを選択したファンに対する彼女の考えをはっきりと述べた。

 

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まず、デイジー・リドリーソーシャルメディア上に現れない理由をもう一度明らかにする必要があるだろう:

"(SNSを)やろうよって誘われて、その時は『オーケー』って感じだったけど、ある日L.A.の友達の家にいるときに嫌になって『ああ、インスタグラムには載りたくないな』って思ったのを覚えてる。友達は『じゃあ、やめたら?』って反応だったわ。そして『そうね!』ってなって。それは本当に素敵な、自分に素直な決定だったの。『あぁ、やらなくていいのね!いいことだわ』って感じだったから。普段からシェアするものは制限してたし、正直言って 私の人生はそんなにワクワクしないわ。(シェアせずに)セパレートなことがたくさんあったのよ" 

それから、リドリーは2015年の『フォースの覚醒』、世界中から普遍的に愛された映画の公開からどのような変化が起きたかを語っている。彼女が注意深く選んだ言葉の間を読むと、ソーシャルメディアが以前よりもはるかに多くの否定性(ネガティビティ)の表面化をもたらしたという。

"正直、映画ごとに全く変わってしまった。98%くらいは素晴らしいものだったわ。でも最後の作品は、本当に複雑だった。1月はあまり良くなくて変な感じで、最初に見せてもらったときには愛のようなものを感じてたけど、それから『愛はどこへ行ってしまったんだろう』って。今週、メイキングのドキュメンタリー映像を見たわ。愛に満ちあふれていて、その一部になったのは複雑な気持ちね。もちろん、誰でも何かを嫌う権利はあるけど、でもそれがソーシャルメディアの影響で少し変わったような気するのよ。

リドリーは、親が子どもに伝えるありふれた教訓を取り上げている:『何も褒めるところがなければ、何も言わないこと』。だがしかし、それはどんなファンダムでも実行に移されることはない。デイジーは『スカイウォーカーの夜明け』への反発に動揺しており、できるだけそれを避けようとしていることを認めた。一方で、人々が簡単に発言の場を持つことができ、その結果、より多くの意見がパブリックに届くようになってることも認識していると述べた。

"一般的に、映画を見にいったあとにソーシャルメディアでそれをシェアする人は多いと思うけど  ー  私はアカウントを持っていないから、仮の話になるわ  ー  もし、私が観た映画を気に入らなかったとしても、ツイートはしないと思う"

彼女は続ける。

"でも、それはふつうの会話で、ありふれたことよね。だけど今はその会話がパブリックなものになっていて、私が見たくないものもある。正直、1月はニュースフィードをスクロールしてもスター・ウォーズの記事を見ないようにしていたの。見出しを見て『ああ、これは見たらつらいやつだ』って思ってた。そう、だから複雑だけど、その一部になれたことは本当に誇りに思うし、感激しているわ。 ええ、でもちょっと笑えるわよね"

 

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人がソーシャルメディアへ無限に投稿してしまうのは、話を聞いてもらって繋がりを感じたいと思うことのせいだと筆者は考えている。承認を求める人間固有の本能があり、何かについてのあなたの考えが「いいね!」や「リツイート」や「コメント」のシャワーを浴びることで、その承認欲求が満たされるのだ。しかしアウトプットがネガティブなものであれば、それは雪だるま式に膨れ上がり、サブカルチャーへ重大な影響を与えていく。筆者は何年にもわたり映画業界やルーカスフィルム内部の人々と対話してきたが、彼らはソーシャルメディア上で何が起きているかを注視していると口を揃える。現在筆者はためらいつつ発言しているが、重要なのは、誰が、特にコミュニティで正当な影響力を持っている人たちが何を言うか監視しているということだ。彼らはあなたが気付いている以上に注意を払っている。

欠点としては、クリエイターやタレントも非常に評判を意識しているということだ。ジョージ・ルーカスやJ.J.エイブラムス、ライアン・ジョンソンといったクリエイターたちが経験した地獄や憎しみを見て、スター・ウォーズに携わることが魅力的でなくなってしまう人もいる。最近、重要なプロジェクトのライターやその他の重要なクルーとして無名の名前が上がってくるのは、そのせいかもしれない。

実際、デル・レイ・ブックスの編集者トム・フーラーは、作家、監督、俳優よりもはるかに、はるかに暗いスポットライトの下にあるスター・ウォーズ本を書くための著者を見つけるのは難しいと公に認めた。

 

 スターウォーズ論議の激しさや、一部の読者が適切だと考えている作者の扱い方が、スターウォーズのために書いてくれる新しい作家を探すことに影響していないと言えたらいいのですが...。

そう言いたいですね。 本当にそう思います。 

— トム

 

スター・ウォーズの「ファン」が、映画や映画を作る人たちに対する否定的な意見、反発、憎しみでソーシャルメディアを汚染すればするほど、ルーカスフィルムにとっては、才能のある人たちが"そこまで汚染されていない水"のところへ簡単に移れるときに、遥か彼方の銀河系のプロジェクトで仕事をしようと説得するのが難しくなる。

ネット上の否定的な意見には、程度の差があるとはいえ、極端なものはクリエイターに暴力を振るうと脅すような意見もある。これを冗談だと言う人もいるだろうが、今の世の中で、これを面白いと感じる人がいるとは思えない。

 

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もし私が二発の弾丸が入った銃を持っていて、同じ部屋にヒトラービン・ラディン、JJエイブラムスがいたら、私はJJを2回撃つでしょうね。

 

多くの人は「この手の振る舞いは、映画を好きではなかった全ての人の代表ではない」と言って反論するだろうし、それは完全に正しい。言うまでもないことだ。だが「最後のジェダイ」で映画とライアン・ジョンソンへの憎しみが映画の公開後何年ものあいだ浸透していた(今日まで続いている)ように、ネガティブな意見の一定量かつコンスタントな出力は、たとえ敵意を持たずに行われたとしても、憎しみの文化を育み、発酵させている。デイジー・リドリーが言ったように、誰もが何かを好きではないと表現する権利を持っているが、その軽蔑や憎しみをノンストップで声に出すとき、それが何の意味があるのか筆者にはわからない。

あなたがスカイウォーカーの夜明けを見た後、劇場を去り、あなたのフォロワーにあなたが映画を憎んでいることを伝えるためにTwitterアカウントを作った場合、それは何の問題もなくよいことだ。あなたは映画の気に入らない点を指摘するために次の数週間を費やした?それは理にかなっている。あなたのメッセージは届いただろう。しかし5ヶ月間かそれ以上、常に同じ否定のドラムを何度も何度も叩き続ける必要性を感じていて、自分の考えが明確になっていない、あるいは人々の心に響いていないと思うのであれば、アプローチを考え直す必要があるかもしれない。

筆者は個人的にクローン・ウォーズやアソーカ・タノをそこまで好きになれないが、デイヴ・フィローニやアニメ部門を毎日のようにバッシングする代わりに、自分の好きなものについて話すことにしている。たまにはネガティブに転向してしまう自分もいるが、しかし、スター・ウォーズを大切にし、スター・ウォーズを成功させ、最高の映画製作者や才能を惹きつけたいと願うなら、ファンとしてより良いオンライン文化を一緒に作り上げていく責任があるかもしれない。全てのファンがオンライン上で他のファンの鼓動に注意を払っているわけではないが、その鼓動は縮小するものではなく、全てのファンダムの中で大きくなっていく部分だ。だから私たちは皆、内なるジェダイにチャンネルを合わせて、ソーシャルメディア上で(あるいは一般的に)、クリエーターやお互いにもっと礼儀正しく、敬意を持ち、親切にしてほしいと願うばかりだ。

このようなネガティブな文化はスターウォーズに限ったことではなく、他の映画やテレビのフランチャイズ、スポーツ、音楽、そして大勢のファンがいるものは何でも似たような問題に悩まされている。私はスターウォーズのファンは概して良い人だと思っているが、ネット上でファン同士が交流しようとすると、ネガティブな雰囲気が蔓延してしまうこともある。私たちは常に、ファンダムには善人がいることを思い出さなければならない…there are more of us.

(引用ここまで)

 

この記事に対する反響は大きく、サイトの公式Twitterだけでも既に150以上のリプライが付いている(「ネガティブな意見を言って何が悪い」とという反射的なリプライに、記事の執筆者が「ちゃんと本文は読んだ?」とコメントしている場面も)。

 

そして、もしイギリス英語が得意ならば、ぜひデイジーがインタビューを受けた元のポッドキャストも聞いてみてほしい。ロックダウン中、彼女が自宅ででブロッコリースープを作ってフォカッチャを焼いた話なども聞けて、ほっこりすること請け合いだ。

dragcast.net

映画「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」感想

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かつて翻訳家を志した身として、一度は観なければならないような気がした。黙々と机に向かう翻訳家という職業が映画の主題に取り上げられるのは珍しいような気もした(実際、Filmarks では本作品の他にヒットしない)。

 

映画のポスター、書籍に帯がかかっているデザインなのも素敵。いつもは海外版ポスターの方がかっこいいと歯痒い思いをするのだが、今回は魅力的なローカライズに納得。

 

ストーリーはというと、超人気ミステリー小説の完結編の出版にあたり各国の翻訳家が洋館の地下室に隔離されてしまうところから物語がスタートする(このシチュエーションが実話ベースというから驚きだ)。現代を舞台にした作品で、携帯電話のない完全な密室の再現が難しい昨今だが、この手があったとは。
また日本のニュースではあまり取り上げられないが、「注目作品のネット流出・脅迫」は時々発生している問題であり、とても現代的なテーマになっていて面白い。

 

翻訳家たちの置かれた状況も様々で、仕方なく翻訳をしている者、登場人物に没入する者。家族もいたりいなかったり。実際に各国出身の俳優女優が起用されていてリアルだ。

 

公式サイトを見ていたら、(本作の状況の元になった)「インフェルノ」の翻訳を手がけた越前敏弥さんと、映画の字幕翻訳を担当された原田りえさんのトークショーが開催されていた。これは行きたかった…!

 

■ 10人目の翻訳家になりかけた!?翻訳者が明かす裏話 多言語ならではな驚きの字幕付けエピソード『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
https://www.google.com/amps/movie.jorudan.co.jp/news/jrd_200129_03/amp

 

(これはFilmarksの投稿と同じものです)